人にとっての“塩”とは?
聖書にも「地の塩」ということばがある通り、塩はわれわれ人間にとって必要なものとされてきました。実際、塩に欠けるとわれわれの身体は正常に動かなくなってしまいます。細胞の正常な保持、神経伝達、身体のPH調節など、塩は欠かすことのできない働きを行っています。
武田信玄と上杉謙信の塩の話も有名ですね。塩の取れない甲斐の武田信玄が塩不足で苦しんでいた時、そのライバルに越後から塩を届けたという上杉謙信の美談です。
塩は人の身体にとってはもちろん、生活のあらゆる局面で必要になるものであり、それに欠けることは人としての生活の破綻を意味しました。
単純に必要なだけではありません、われわれは塩をある意味では神聖なものと見てきました。
今も飲食店の軒先に盛り塩がなされていることは珍しくありませんし、お葬式から戻ったときには塩を頭から振りかけますよね。
これは塩のもつ「清め」の力を信じての一種のおまじないです。
私たち塩シャンドットコムが改めて塩というものを研究してみると、これらが本当にただの非科学的なものとはいいづらいと思うようになりました。
塩の持つ力を見ると、それなりの意味はある。
塩には、殺菌能力があります。たとえば食べ物を塩漬けにすると、長期保存が可能になりますよね。浸透圧や塩の成分によって殺菌力が発揮され、食べ物が酸化せずに済むのです。冷蔵庫のないときには、それが貴重な食料保存の方法となりました。
それ以外にも、塩には様々な力が秘められているのです。
塩には、タンパク質に対して独特の作用を持ちます。タンパク質を溶かしたり、逆に適切な形で固めたりします。
塩には、無駄な水分を吸い上げる浸透圧による清浄作用があります。
塩には、(もちろん塩の作り方や取られる場所にもよりますが)大量のミネラルが含まれています。
塩には、今も全てが解明されていない不思議としか言えない力があります。
私たち塩シャンドットコムは、その塩の持つ力にこだわり、塩と人間の健康についての研究を重ねてきました。
塩浴という方法をとんでもない熱意で日本に広めようとした松本永光さん、そしてその娘さんの松本和子さんの存在を知ることができました。
塩という、われわれに馴染みの深いものの持つ不思議な力を軸に、われわれ塩シャンドットコムは健康と薄毛・頭皮について考えていきたいと考えています。
塩シャンドットコム代表・渡辺 新